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2018/08/04
九州コンファレンス2018 in 天草掲載
2018/04/12
2018年度組織図掲載
2018/04/12
2018年度理事長所信更新

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理事長所信

はじめに

 私はある寺の住職の息子としてこの世に生を授かりました。物心がつく前からお経というものに慣れ親しんでいましたが、時が経ち大人になり、仕事として僧侶という職業に従事する中で、お経の内容について勉強しました。私の最初のお経のイメージとしては故人の霊を慰め、先祖供養のためのものだったのですが、そのような意味合いの内容は少なく、大半は生きる道が書かれていたのです。一度きりの人生、二度と戻らないこの一瞬一瞬をどのように費やしていけばよいのかがそこには記されていたのです。その教えの中で、しきりに出てくるのが「利他」についてです。「利他」とは、辞書で引けば、「他人に利益となるように図ること、自分のことよりも他人の幸福を願うこと」と出てきます。しかし、「自分の能力、知識を最も効率よく次世代に伝播すること」という解釈もあります。これまで地域の発展を切に願い、利他の精神のもと全身全霊をかけて尽力をされてきた先達の背中を追いかける中で、自分自身も成長させていただいたと感じています。その自らの経験をもとに次世代に能力、知識を伝播することが「利他」とするなら、私は先達の愛する郷土への思いを継承し、個性の溢れる仲間とともに明るい豊かな天草の実現に向けて次世代に繋げる有意義な一年にしていきたいと考えています。これまで築き上げられた天草本渡青年会議所の歴史と伝統を受け継ぎ、時代の先駆者として悠久的に地域から必要とされる団体であり続ける為に、確固たる信念と高い志を持って取り組んで参ります。この「利他」の行いこそが、社会への「奉仕」であり、JCI綱領で言われる人生最善の仕事(service to humanity is the best work of life.)であると考えます。

創立55周年

 天草本渡青年会議所は本年5月24日に55周年という大きな節目を迎えます。社会環境が時代と共に大きく変化し、個人の価値観が多様化している 中、55年という長きに亘り、当青年会議所が存続し、今尚、我々が活動できるのは、現在に至るまで多くの先達がこのまちの諸問題や解決に真摯に取り組み、まちのために活動を積み重ねてこられたことに他なりません。今まで歩んできた歴史の重みを感じるとともに、先達たちへ感謝を表し、当青年会議所が創立60周年に向けてさらなる弾みをつけることのできる一年としてまいります。

郷土天草の前進のため、夢をかたちに

 本年度、天草本渡青年会議所としては創立55周年目にして初めて九州地区大会を主管させていただきます。私たちメンバー一人ひとりが地域を牽引するリーダーとしての更なる自覚と覚悟をもって活動していかなければなりません。その中で、天草の発展に寄与するということはどういった物事やコンテンツなのかを密に仲間と議論し、地域の方々と協働し大会を創り上げていくことにより、かけがえのないものや気付きを得ると考えています。そして、天草の更なる可能性を感じていただくとともに、大会をやり遂げたことに対して満足するのではなく、大会を行ったことで残したものに対し満足する大会をメンバーが一丸となり目指してまいります。
 また、2018年は天草地域において、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としての世界文化遺産登録がなされる予定となっており、これまで以上に「天草」という地域にスポットが当たることで、多くの方々に認知していただき、魅力を発信するチャンスが目の前に存在しています。これを好機ととらえ、天草経済へ貢献する機会とするとともに、豊かな自然と悠然とした文化を有している天草の魅力を存分に発信してまいります。そして、2016年4月に発災いたしました熊本地震で傷ついた熊本に対して、多大なる支援を頂きました九州地区内各地青年会議所のメンバーの皆様に御礼を述べるとともに、元気を取り戻しつつある熊本の現状を目にして頂く絶好の機会になると考え、熊本ブロックの代表として県内LOMの皆様と協力し合いながら一体感をもって大会の構築を行ってまいります。

子供たちの「利他」の精神と自立心を養う

 昨今の青少年犯罪は利己的な動機によるものが数多く発生しており、その背景には、私たち大人が作り出した環境に原因があるように強く感じることがあります。子供は社会の世相を映す鏡であり、親や大人の背中を見て育つのです。だからこそ、私たちは自らの行動がそのまま子供たちに反映されることをしっかりと自覚し常に心掛けて、模範となる行動を実践していかねばなりません。青少年事業においては「利他」の精神を持ち他人を思いやるやさしい心と、様々な体験プログラムを通じて「自立心」を養ってまいります。子供たちは天真爛漫で感受性が強く、何でも素直に吸収できるからこそ様々な体験を通じてできるだけ多くの感動を与えていきたいと考えています。子供の頃の体験で得た感動や感銘がどんな場面でも自信を持って行動することができ芯のしっかりとした大人に成長していくのです。心身ともに成長した子供たちが次世代で活躍していくことで、より豊かな地域の未来につながると確信しています。

地域の未来を見据える

 創立50周年時に策定した天草本渡青年会議所の運動指針である「人口革明」を基軸にこれまで活動を行ってまいりました。「人口革明」とは人口を「減らさない」「呼び込む」「増やす」という三信条のもと活動していくという当青年会議所独自の10年間の運動指針です。日本の少子化、過疎地域からの若者の流出の波は例外なくこのまちにも訪れており人口減少の一途を辿っています。我々が運動を展開している上天草市、天草市、苓北町では生産年齢人口が減少し続けており、今後も同様に推移していくと見られております。今我々がすべきことは、若者が未来を描くことができる地域を創っていくことではないかと考えます。そのためには、人口減少の一途をたどる現状をただ傍観しているだけでなく、まず私たちがこのまちのために能動的に取り組み、確固たる根拠のもとに地域の方々に共感して頂き、地域と青年会議所が一体となって人口減少に歯止めを掛ける運動を一歩でも進めていく必要があります。

関心をもって選択する

 本年度は、明治から考えると150年、日本は明治以後50年という節目で国を変えてきました。今日、少子高齢化問題、憲法改正問題、国防問題、都心一極集中の問題などに直面する日本は、明治維新や敗戦に匹敵するほどの大転換期を迎えていのかもしれません。政治においても少しずつ変化を見せつつあり、政治を国政とするならば、国の地方創生の方向性としては、国が方法を示すのではなく、各地方が各々で考えた地方創生案をフォローしていくというスタイルに変化してきているのではないでしょうか。しかし、この転換期ともいえる時代にありながら、一方で最大の問題点ともいえる「社会への無関心」があるのではないかと考えます。目の前に存在している問題点について解決への一歩となるのは「無関心」を「関心」に変えていくことが必要です。「社会問題が解決されないのは、まず興味が無い。また、社会問題に関する情報はまとまっていないし、可視化されていない。らに、たとえ興味があって情報があっても、どう現場に行っていいのか、どうやって関わっていいのか皆分からない。この壁を壊さないと、結果として課題の解決に向かわない。」このように唱える者もいます。社会において地方創生が叫ばれる昨今において、この天草地域においても私たち島民が地域の未来を積極的にについて考えていかなければなりません。しかし、無関心では天草地域の地方創生は疎か後退してしまうという危険もそこには潜んでいます。本年度、私たちの活動エリアの一つである天草市の首長選挙に際し、ローカルマニフェスト型公開討論会を開催する中で、市民が政治への関心を一人でも多く持って頂き、地域の未来を自らが選択しているのだという実感を持っていただく活動を実施してまいります。

交流を通して友情を育む

 青年会議所運動においての交流といえば、地域との交流、メンバー同士の交流、OB諸先輩方との交流、関係諸団体との交流、他LOMとの交流など様々な交流があります。当然どれをとっても大切で必要なことです。なぜならば、まちづくりや人づくりは青年会議所だけでは成せるものではないからです。地域の方々と共に一体的になり、地域発展を進めていかなければなりません。そのためには、天草本渡青年会議所が誇るハイヤ部隊の「明豊躍友会」を中心に郷土の伝統芸能であるハイヤを通して「交流」や「友情」を深め、地域に根差した必要不可欠な団体として認知していただけるよう本年も精一杯踊り続けます。また、本年度友好JCである一般社団法人名寄青年会議所との友好締結25周年を迎えます。長きにわたって友好を深めてきた両青年会議所の歴史を振り返るとともに、今後更なる互いの友好を深めるきっかけとなる事業を行い、交流を通して両地域の更なる郷土の発展を図ってまいります。

まだ見ぬ同士を求めて

 青年会議所の存在意義や魅力を熱く語れるようになっていくことが会員拡大運動であり、魅力を熱く語れる人材を一人でも多く増やしていくことが会員拡大であると考えています。本年度は、特に九州地区大会という大規模な大会を開催するということもあり、地域において青年会議所の運動・活動を幅広く地域に発信することができるチャンスがあります。これを好機と捉えるのも大きな拡大に繋がるツールになるのだと確信しています。メンバーが今一度青年会議所に所属し、自分がどれだけ成長できたのか、地域がどのように変わったのか、誰と活動したいのかを明確にし、それを熱くまだ見ぬ同志に語ることができれば自ずと仲間は集まってくるのだと思います。「一人のまちづくり」から「二人のまちづくり」、「三人のまちづくり」へと広げていくことこそ、意識変革の団体である青年会議所が基本運動として会員拡大に取り組む理由なのです。

順応性の高い組織へ

 活動や運動を推進する上で重要なのが組織力です。組織力とは、一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団が団結すると共に、成員の能力を最大限に発揮させる力のことです。社会の目まぐるしい変化とともに、我々青年会議所の運動にも変化や改革が求められる中、組織力を最大限に発揮するには、状況に応じて変化することのできる順応性を持った組織運営が必要になってくるのです。明るい豊かな社会を目指し、イノベーションを起こす我々青年会議所がより良い事業を構築し、実行していくには、単年度制という青年会議所の特徴を活かし、脈々と根付いたこれまでの青年会議所の組織文化と刻々と変化する時代の荒波に即して舵を取っていく順応性を持った組織運営の2つのバランスをとっていくことが大切です。その2つの調和がとれた時により強固な組織が生まれるのです。

結びに

 私が天草本渡青年会議所に入会して9年がたちました。入会してすぐは右も左もわからなかった私に先達はまちづくりとは何か、天草地域の発展を目指すということはどのようなものなのかという基礎の部分から学ばせて頂きました。また、私が入会以前の私と共に活動をしたことがない先達からも、お会いする度にご指導、激励を頂く中で、青年会議所の活動の意義やまちづくりを行う事の重要性について私の中で醸成していったと考えています。青年会議所とは、同じ理想と使命感を持つ若い世代の人々を広く集め、友情を深めつつ、強く影響し合い、刺激し合って、若さがもつ未来への無限の可能性を自分たちの手で効果的に描き出し、明るい社会を目指して、青年の情熱から生まれる果敢な行動を結集すべく組織された団体です。本年度、当青年会議所はそれを体現すべく、郷土の未来を想い描き、利他の精神をもち活動してまいります。悠久たる天草の発展を切に願いながら仲 間と共に「英知」と「勇気」と「情熱」を今ここに結集して。

2018年度 (一社)天草本渡青年会議所 年間方針
《基本方針》
1.地域と協働した九州地区大会の主管
2.地域の共感を得る「人口革明」に寄与する事業の実施
3.利他の精神と自立心を養う青少年育成事業の実施
4.友情を育む交流事業の実施
《運営方針》
1.会員拡大と出席率の向上
2.活発な意見が飛び交う会議の運営
3.各種大会への積極的参加
4.順応性の高い組織運営